食事療法で花粉症を治す

ポリフェノール

 

花粉症の症状を緩和する成分として今「ポリフェノール」が注目されています。研究によるとトマトから抽出される成分の中に、花粉症の症状であるくしゃみや鼻水などを緩和できる成分が含まれていることがわかったそうです。これはトマトの皮の部分に含まれているもので、トマト特有にあるポリフェノール成分の「ナリンゲニンカルコン」が含まれているためだそうです。この「ナリンゲニンカルコン」はトマトの赤さを出している色素成分です。この成分にヒスタミンの抑制効果があることがわかりました。

 

しかしながら私たちがスーパーなどで買う一般的な生食で食べるトマトには「ナリンゲニンカルコン」はほとんど入っていません。生食用よりも加工用や調理用として売られているトマトの方に多く含まれているそうです。ケチャップと、トマトジュースの場合は加工時に果皮を取り除いてしまうのでこれらの製品にはほとんど入っていません。そのためトマトジュースを飲み続けてもそれは花粉症の症状を緩和できる食事治療効果は得られないのです。

 

加工用のトマトを生でそのまま食べてもあまり効果が実証できていないそうです。ですから加工用や調理用のトマトを買ってきて、うまく料理に使って食生活の中で自然に摂取するようにしていけば、花粉症の症状緩和に効果が見られるかもしれません。

 

同じく「ポリフェノール」を含むものとして、近年花粉症に効果があるとされる「甜茶」があります。「甜茶」を飲んだり飴で食べたりすると花粉症の症状に効果があるとされるのはこの「ポリフェノール」が含まれているからです。

 

またシソにも「ポリフェノール」が含まれています。シソのポリフェノールは「ロズマリン酸」と言うもので炎症抑制効果があるそうです。お刺身を食べるときにそのまま食べるよりもシソと一緒に食べるなど、シソもうまく摂取できるように工夫して食事治療に利用したいものです。